生産者の声

やまももファーム 様

高知県香南市

~女性だけでできる農業~


代表 山崎 桃子様

『女性だけでできる農業』をコンセプトに女性2名でサンマッシュ栽培に励んでいます。
サンマッシュ栽培の始まりは、「義祖母がトマト栽培をしていた頃のビニールハウスが使用されず放置されていました。何か活用できないかと考えていたところ、知人に菌床椎茸を勧められことがきっかけでした。」といいます。農業経験がなかったので、先ずは簡易的に栽培棚と灌水設備を納屋に整え、900菌床のテスト栽培をスタートしました。

テスト栽培を行った納屋

北研705号上面栽培

テスト栽培がうまくいったため、その経験を生かして次の年には年間7,500菌床栽培できるビニールハウスを整備し、本格栽培を開始することにしました。その間、女性スタッフとサンマッシュ栽培の技術研究を深めながら販売ルートの開拓をおこないました。
栽培で気を付けていることは『無理をさせず自然のままに生えてくるシイタケの方が立派に育つようだ』と体験したことから、ハウス立地の環境条件を見極めたりハウス内環境を整えたりしています。また、発生準備の整った菌床それぞれの個性を見極めて、見守り・声掛け・時には叱咤激励しながら育てていて、まさに「子育て」に奮闘しています。
発生管理はもちろんですが、培養管理は特に重要ポイントとして捉え、注意を払っています。

『はちきん椎茸』とネーミングした商品を高知県内はもとより県外へも販路拡大中です。
はちきんとは男勝りの女性を指す土佐弁で、高知県女性の県民性を表した言葉であり、気のいい性格で負けん気が強く行動力あふれるといった意味です。

今後の課題としては、自然型栽培では菌床の廃棄、新規の入れ替え時期がある程度決まってしまいます。廃棄直前まで菌床を頑丈に長持ちさせて、良質なきのこを採りきることの難しさを感じています。
新たな試みとして2020年は、秋~春発生用品種の北研705号をメインに夏発生用品種の北研73号を組み合わせて、高知の自然環境を生かした周年栽培に挑戦しています。
毎月の所得確保を目指しスタッフの安定的な雇用体系を確立したり、販売取引先への安定出荷ができることを目指していきます。

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