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きのこ、知ってますか?

きのこについてもっと知ると、食べる楽しみも倍増します!
ここではきのこの種類や栄養、育て方、そしてちょっとした豆知識(コラム)をご紹介します。

何万種類から選ばれたおいしいきのこたち

世界には何万種ものきのこがありますが、食用として親しまれている主なきのこをいくつか挙げます。

  • しいたけ

    しいたけ

    日本の食卓に欠かせない代表的きのこ。肉厚で香りが良く、煮物・焼き物・炒め物と幅広く活躍します。名前の由来は「椎(シイ)の木に生える茸」から来ており、その名の通り元々は椎の木の朽木から発生するきのこです。旨味成分が豊富で「きのこの王さま」とも呼ばれます。

  • えのきだけ(えのき茸)

    えのきだけ(えのき茸)

    細長く白い帽子が特徴。シャキシャキした食感で、鍋料理や味噌汁によく使われます。実は野生のえのきだけは茶色なのですが、栽培では品種改良によって白色系のものがほとんどです。

  • ぶなしめじ

    ぶなしめじ

    小ぶりのかさが房状にまとまったきのこ。ほろ苦さと強い旨味があり、炒め物やパスタにコクを出します。

  • まいたけ(舞茸)

    まいたけ(舞茸)

    繊細なひだ状のかさが幾重にも重なったきのこ。独特の香りと歯切れの良さが人気で、炊き込みご飯や天ぷらに絶品です。見つけたら舞い踊るほど嬉しい、というのが名前の由来という説もあります。

  • なめこ

    なめこ

    ヌメリのあるオレンジ色の小さなきのこ。滑らかな舌触りで、味噌汁の具の定番ですね。寒い季節になると恋しくなる、和食には欠かせない存在です。

  • まつたけ(松茸)

    まつたけ(松茸)

    秋の味覚の王者。独特の芳香があり、焼き松茸や土瓶蒸しで香りを楽しみます。天然物は希少で高価ですが、その香りの良さから古来より珍重されています。

このほかにもヒラタケ、キクラゲ、タモギタケなど地域や季節によって様々なきのこがあります。
ぜひ色々なきのこの種類を試して、お気に入りを見つけてみてください。

まるで栄養の宝箱!?きのこパワー大解剖!!

きのこは「森の野菜」とも呼ばれるほど栄養豊富な食品です。低カロリーでありながらビタミンやミネラル、食物繊維をたっぷり含んでいます。しいたけを例にとると、ビタミンD(カルシウム吸収補助、骨粗しょう症の予防)・食物繊維(腸内細菌叢の改善、肥満の予防)・ビタミンB2(皮膚、粘膜、髪などの再生補助)・エリタデニン(血中コレステロール低下作用*シイタケ固有の成分)・β-グルカン(免疫力の活性化)などが含まれており、生活習慣病予防や免疫力アップに効果が期待されています。特にビタミンDは骨の健康に重要で、しいたけを日光に当てて干すとその含有量が飛躍的に増加します。また食物繊維はお腹の調子を整え、満腹感を与えてくれるのでダイエットの味方です。さらにきのこ類はうま味成分(グアニル酸等)によって減塩効果も期待でき、健康的な料理作りに役立ちます。

他のきのこもそれぞれ栄養満点です。舞茸もβ-グルカンという多糖体が含まれ免疫力をサポートすると言われますし、えのきだけにはGABA(α-酪酸)、マッシュルームにはビタミンB2やナイアシンが多く含まれます。低カロリーなのに栄養たっぷりなきのこは、現代人の強い味方なのです。毎日の食事に積極的に取り入れて、ヘルシーに美味しく栄養チャージしましょう。

まるで栄養の宝箱!?きのこパワー大解剖!!

きのこは植物ではなく菌類に分類され、独特の生活環を持っています。森の中では木の幹や落ち葉を栄養源にして菌糸(きんし)を伸ばし、条件が整うとかさを開いた「きのこ」の姿になります。しいたけの場合、伝統的には原木栽培といってコナラやシイなど広葉樹の原木に種菌を打ち込み、森の中でじっくり育てる方法がとられてきました。一方、現代ではおがこに栄養剤を混ぜて固めたブロック(培地)で育てる菌床栽培が主流です。菌床栽培ではハウスや室内で温度・湿度管理をするため、季節を問わず短いサイクルで収穫でき、形や品質も安定します。北研が開発したサンマッシュの品種は菌床栽培に適しており、全国の農家さんが清潔な環境で計画的に栽培しています。

家庭でも簡単にきのこを育てることができます。栽培キットを使えば室内で手軽にしいたけ栽培を体験可能です。お子さんと一緒に霧吹きで水をやりながら観察すると、毎日ニョキニョキ成長する様子に驚くことでしょう。「きのこってこんな風に育つんだ!」という発見は食育にもなりますし、自分で育てたきのこは格別の美味しさですよ。育て方のコツは、直射日光を避けた涼しい場所で適度な湿度を保つこと。詳しくは栽培キットの説明書や当サイト内「栽培キット販売」ページでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

知ってる!?きのこ豆知識

最後に、きのこにまつわる面白い豆知識を少しだけご紹介します。

し=しいたけはスゴかった! 〜“まごわやさしい”に隠された栄養パワー〜

和食の健康バランスを示す有名な合言葉に「まごわやさしい」があります。これはま=豆類、ご=ごま(種実類)、わ=わかめ(海藻)、や=野菜、さ=魚、し=しいたけ(きのこ!)、い=いも類の頭文字です。ちゃんとしいたけが入っているのがユニークですよね。それだけ昔から、きのこ(しいたけ)が日本人の健康に重要な食材として位置付けられてきた証と言えるでしょう。北研でも、この言葉にちなみ学校での食育活動でしいたけの栄養価を教えています。「しいたけを食べるとカルシウムの吸収を助けてくれるんだよ」なんて話に、子ども達はびっくりしています。

一石二鳥!干ししいたけでかしこく健康チャージ

しいたけは干すと栄養アップ&旨味アップするのをご存知ですか?天日干しにするとビタミンDが劇的に増え、カルシウムの吸収をぐっと高めてくれます。さらに旨味成分も凝縮され、出汁(だし)に使えば驚くほど深みのある味わいになります。使いきれず残った生しいたけは是非スライスして陰干しに。上手に乾燥させれば長期保存もできて一石二鳥です。一石二鳥!干ししいたけでかしこく健康チャージ

森のごちそう!?きのこと虫たちのふしぎな関係

森の中で椎茸のホダ木(原木)を置いておくと、カブトムシの幼虫やコオロギなどが集まってくることがあります。実はきのこは昆虫たちのごちそうでもあるのです。しいたけ栽培で出た廃菌床を発酵させて作る「昆虫マット」が昆虫飼育に人気なのも、きのこの栄養が豊富だからかもしれません。自然界ではきのこが朽ち木を分解し、その栄養を虫が食べ、やがて土に返っていきます。きのこは森の生態系の重要な一員なんですね。

きのこ名まえ探検隊!〜なめこもまいたけもワケあり〜

シイタケ以外にも、きのこの名前にはユニークな由来がたくさんあります。舞茸(まいたけ)は「見つけた人が舞い上がるほど喜んだ」という逸話から、ナメコはその滑りから「滑子(なめこ)」、ヒラタケは平たい形から、タマゴタケは卵のような殻を破って生えることから命名されています。漢字で書くと松茸=松茸、木耳=キクラゲ、杏鮑菇=エリンギ(杏のような香りとアワビのような食感?)など、由来を知るとクスッとするものも。興味があれば調べてみると面白いですよ。

 

 

 

 

きのこ

まだまだ語りたいきのこ話は尽きませんが…この辺で。身近な食材のきのこをもっと知ることで、毎日の料理がちょっとワクワクしてきませんか?「へぇ、そうだったのか!」という豆知識、ご家族やお友達にもぜひ教えてあげてくださいね。

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