生産者の声

里 信男 様

徳島県徳島市

 

栽培概要

・JA徳島市眉山支所 椎茸部会員
・周年栽培(自然ハウス1棟・空調ハウス1棟)
・年間15,000菌床
・品種:705号上面栽培

徳島県は、生しいたけ生産量日本一の産地です。里様が所属する椎茸部会は、部会員41名(令和元年)で年間取扱量約600t以上と県内でも有数の大型産地です。
今回は、令和元年10月から専業でしいたけ栽培に熱心に取り組んでいます里様をご紹介します。里様(取材時41歳)は、秋~冬栽培と空調栽培を組み合わせて周年で栽培を行っていますが、専業になられたこといきさつなどを聞いてみました。

 

―菌床しいたけ栽培との出会いはいつころですか?―

実家で菌床しいたけ栽培していた両親の手伝いを小さい頃からしていて、菌床製造、接種作業、収穫などの経験をしながら育ちました。今から30年以上も前のことです。徳島県はしいたけ栽培に熱心に取り組む産地で、実家の近所にも数名の生産者がおり、小さい頃から親近感がありました。

 

―菌床しいたけ栽培を始めるきっかけはなんですか?―

学校を出てからは会社員として就職し働きました。当時両親もしいたけ栽培を辞めていたので、しいたけ栽培から離れている状態でした。そんななかJA徳島市が平成11年度にしいたけパックセンターを、平成18年度には菌床培養センターを建設しました。このことで、JAからしいたけ菌床を購入でき、収穫したしいたけは選別包装してもらえます。私には小さい頃からの栽培経験があり、両親が使用していたハウス施設がまだありました。これで私も菌床しいたけ栽培ができると思いまして、まずは秋~冬栽培を始めることにしました。平成20年頃のことです。

 

―専業になったのは、いつ頃ですか?-

専業栽培になったのは令和元年10月からです。その前までは秋~冬栽培だけでしたが、いつか専業になろうと考えていました。しかし専業になるためにはハウス施設を増設するための初期投資が必要です。躊躇いもありましたが、ご高齢でしいたけ栽培を辞められた方からハウスを譲っていただける話がありまして、一大決心をしてハウスを移設しました。その他、栽培棚や空調機などの購入費用が必要でしたが、念願の専業になることができました。

 

―専業になり数か月経過していますが、現状はどうですか?―

現在は、秋~冬ハウスと空調ハウスの2棟でしいたけ発生管理をしています。専業になり趣味の釣りに行く時間が少なくなりましたが、発生は順調なので専業になって良かったと思っています。今後も、高品質のきのこを発生させること。栽培技術の向上を目標に、経営のことを勉強しながら、しいたけ栽培に取り組んでいきます。

コンテナを利用しての発生管理

空調ハウス室内

自然ハウス内にて

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